わたしのとっておき
『嵐が丘』
エミリー・ブロンテ/作 河島 弘美/訳
作品概要、あらすじ
エミリー・ブロンテ/作 河島 弘美/訳『嵐が丘』(岩波書店刊)
ブロンテ3姉妹は、イギリス北部ヨークシャーの一寒村に牧師の娘として生れ育った。本書はその一人エミリー(1818―48)が残した唯一の長篇小説で、ヒースの茂る荒涼たる自然を背景とした、二つの家族の3代にわたる愛憎の悲劇。浮浪児であった主人公ヒースクリフの悪魔的な性格造形が圧倒的な迫力を持つ。新訳。(全2冊)(岩波書店webサイト)
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この『嵐が丘』という作品は、出版されてすぐは酷評を受けたそうです。構成の複雑さのためになかなか理解されなかったのが、長い年月を経て高く評価されるようになったんだとか。このエピソードを知り、失敗を恐れず最初の一歩を踏み出すことが大事なんだと、私自身も教えてもらいました。その時は失敗だと思ったことも、あとになってから必要な過程だったと気づいたりするものですよね。0から1へ。創立150周年おめでとうございます!
大学生に読んでもらいたいです。イギリス圏では「三大悲劇のうちのひとつ」といわれる名作です。私も大学生の時に出会い、卒業論文の題材にしました。
正直言って、とても暗くて重い作品です。なので、元気や勇気をもらえたりはしないと思いますが、シンプルにいろんな国の文学作品を読んでみたい時にはおすすめです。
俳優
藤 貴子
青山学院大学文学部卒
青山学院大学第二文学部英米文学科卒業。青山学院大学在学中に演劇集団円の劇団員になる。舞台や映像に出演する中でホラー映画『呪怨』の伽椰子役に出会う。現在は主に声優として活動。代表作は『ヘレディタリー/継承』などで知られるトニ・コレットの吹替や『マンダロリアン』シリーズのアーマラー役の吹替など。