わたしのとっておき
tuesdays with Morrie(『モリー先生との火曜日』)
Mitch Albom
作品概要、あらすじ
Mitch Albom.1997.tuesdays with Morrie : Anchor books
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高等部3年次の必修授業、英語コミュニケーションでも使用しているペーパーバック、"tuesdays with Morrie"。筋萎縮症の診断を受けた大学教授のモリーは文才あふれる教え子だったミッチにこの世での残された時間を振り絞り、毎週火曜日、人生の意味について「講義」を行う。死を人生の中心に据えると何が見える、と。若い高等部生が「死を中心に」と言われてもそれは無理。でもモリーの目線から繰り出される温かみの溢れる人文知は、出世の階段をひた走って、ふと生きる意味を見失ったミッチに届くのとそう違わないメッセージが生徒たちにも届いているのを授業の中で実感してきた。仕事に躓いた時、結婚を考えお付き合いをしている時、子どもを育てる時、私のように職場を去ろうとする時、そして人生の最期が気になりはじめた時、その時々に開くと、キャンパスを吹き抜ける涼しい風にもう一度吹かれる自分に気づく。和訳本ではなく、どうぞペーパーバックを開いてみてほしい。(1冊の本を5回開き、0、すなわちリセットするのはどうだろう。
校友の皆様全員へ
仕事に躓いた時、結婚を考えお付き合いをしている時、子どもを育てる時、私のように職場を去ろうとする時、そして人生の最期が気になりはじめた時
青山学院高等部教諭
藤井 徹也