わたしのとっておき
『赤毛のアン』
ルーシー・モード・モンゴメリ/作 村岡 花子/訳
作品概要、あらすじ
ルーシー・モード・モンゴメリ/作 村岡 花子/訳 北澤 平祐/装画(講談社)
150
この本(原題はAnne of Green Gables 1908年刊) の作者ルーシー・モード・モンゴメリがカナダのプリンスエドワード島で生まれたのが1874年。そう、青山学院と同年、生誕150年なのです。私が中学時代から手元に置いている村岡花子訳、講談社版の最終章からアンの言葉を引いて、皆さんへのメッセージとします。「まがりかどをまがった先になにがあるのかは、わからないの。でも、きっと、いちばんよいものにちがいないと思うの。」
素敵な女の子の友だちが欲しい11歳ぐらいの子どもと、女の子の気持ちを思い出したい大人の女性
図書館でこの本と目が合ったとき
青山学院大学准教授
西山 利佳
コミュニティ人間科学部
都留文科大学文学部国文学科卒。東京学芸大学大学院修士課程修了。30年近く都内の私立中高一貫校で国語の非常勤講師を務めたのち、2016年に青山学院女子短期大学子ども学科に専任教員として就任。2021年度より現職。日本児童文学者協会常任理事ほか。評論集『〈共感〉の現場検証』(くろしお出版)、共編著書『わたしたちのアジア・太平洋戦争』全三巻(童心社)、『「時」から読み解く世界児童文学事典』(原書房)ほか。2024年1月より月刊誌『クレスコ』(大月書店)に「先生読んで!おとなのための児童文学案内」を連載中。