わたしのとっておき
『愛するということ』
エーリッヒ・フロム/著 鈴木晶/訳
作品概要、あらすじ
エーリッヒ・フロム/著 鈴木晶/訳『愛するということ』(紀伊國屋書店)
私たち現代人は、愛に餓えつつも、現実にはエネルギーの大半を、成功、名誉、金、権力といった目標のために費やし、愛する技術を学ぼうとはしない。
愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。(紀伊国屋書店webサイトより)
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この本はあらゆる『愛』について列挙、分析されていますが、伝えたいことは序章にすでに書かれています。「愛するということは鍛練である」。つまり愛とは鍛えるもの。生まれつき愛情深い人間かそうでないか分かれているわけではなく、愛するということは、意識して学び、育てるものだということです。そしてその考え方は、あらゆることにも応用できると私は思いました。誰もが〝一〟度は読むべき、必読書だと私は考えます。
老若男女を問いません。ただ私が20代後半で読んだとき、もっと早くに読みたかったと思いました。
友人、恋人、先輩後輩。人間関係に悩んだとき、なにかのヒントになるはずです。
作家・歌手・俳優
加藤 シゲアキ
青山学院中等部~大学
大阪府出身。青山学院大学法学部卒業。
2012年1月『ピンクとグレー』で作家デビュー。
2021年『オルタネート』で第164回直木三十五賞候補、
第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞を受賞。
また最新作『なれのはて』では第170回直木三十五賞候補となった。
「NEWS」のメンバーとして活躍しながら作家としても精力的な活動を続けており、評価を高めている。