わたしのとっておき

『タイの僧院にて』

青木 保

作品概要、あらすじ

青木保 著『タイの僧院にて』(青土社刊)

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タイ僧になって托鉢(たくはつ)から始まった異文化体験を通して、孤独な冒険者として鍛えられ、人間の認識世界が広げられ、他者への理解が深まったと著者はいう。タイの寺院で修行したことは、著者にとっては、「単なる仏教研究のためだけでも、また僧になるだけでもなく」、「タイ仏教を中核とするタイ人の世界への加入と、私自身の生の過程において一つの新しい段階への加入との、二重の意味があったのである」。

高校生・大学生に読んで欲しい

「すべてを放棄して、どこかへ姿を消してしまいたい」「何もかも新天地で出直したい」と感じる時

青山学院大学教授

陳継東

国際政治経済学部

(チン ケイトウ CHEN JIDONG)
東京大学博士(文学)、北京大学講師、武蔵野大学特任准教授を経て現職。
専門分野は中国仏教史、近代日中仏教交流史、近代中国思想。著述には『清末仏教の研究ー楊文会を中心として』(2003)、『小栗栖香頂の清末中国体験 近代日中仏教交流の開端』(2016)、「外来概念的哲学是否中国固有:近代中国知識人的困惑」(2019)、"Rethinking the Taxonomic Category “Sect/School” (Zong 宗) in the Construction of Modern Buddhism in China—Focusing on Hešeri Rushan’s Eight Schools and Two Practices (“Ba-Zong-Er-Xing 八宗二行”)" (2024)。