わたしのとっておき

「自分の感受性くらい」&「ひびいてゆかう」

茨木のり子「自分の感受性くらい」、八木重吉の詩「ひびいてゆかう」

作品概要、あらすじ

茨木のり子「自分の感受性くらい」
八木重吉の詩「ひびいてゆかう」(『貧しき信徒』より)。

1

15

2編とも、中学1年生の時に出会い、暗唱して、15歳位まで、通学の電車で窓外の風景を眺めながら口ずさんでいた、私のおまじないのような詩です。有名な茨木のり子の詩は少し厳しい言葉で自分を勇気づけ、八木重吉の詩はたった2行「おほぞらを/ びんびんと ひびいてゆかう」、そのかけ声で、今の辛い環境や目先の未来なんか、ほんの一時的なもので、世界はもっともっと変わって行くぞと、自由への期待を響かせて自信を呼び戻してくれました。

10代の生徒さんたち

コスパのことで頭がいっぱいになっている時。自分がひとりぼっちで他人に受け容れられていないのではないかと不安な時。

青山学院大学教授/大学図書館長

伊達直之

文学部

1961年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、旭硝子株式会社(現AGC)国際部勤務を経て、英文学を志し東京都立大学大学院英文学専攻に進学、同博士後期課程を単位取得退学。1993年から1997年に英国York大学大学院英文学専攻修士・博士課程に留学、2006年博士課程修了。Ph.D.(English, York)。1999年に青山学院大学英米文学科の専任教員となり、2009年教授。英米文学科主任、文学部長/文学研究科長を経て、現在は大学図書館長。専門は英詩、英国とアイルランドの文学・文化、メディア文化論。
York大では歴史学部で地域史への目を啓かれ、建築と庭園史、Parish Churchへの興味から、北部Yorkshireや南部SussexのSouth Downs地域、IrelandのSligoなどに長期滞在して、楽しく地域探訪と調査をしてきました。