わたしのとっておき

『それでも人生にイエスと言う』

V・E・フランクル/著、山田 邦男/訳、松田 美佳/訳

作品概要、あらすじ

V・E・ フランクル/著、山田 邦男/訳、松田 美佳/訳『それでも人生にイエスと言う』(春秋社 刊)

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「生きることそれ自体に意味があるだけではなく、苦悩することにも意味がある」とフランクルは告げます。「ひとりひとりの人間が唯一で一回的な存在であるのとおなじように、ひとりひとりの人間の孤独な苦悩も唯一で一回的なものなのです」。
人間とは何か、自由とは何かを問う一冊で、自己の内面が深くえぐられますが、同時に生きる勇気と活力を与えてくれることでしょう

高校生以上でしょうか。
本当は、まずフランクルの『夜と霧』から読んでほしいのですが、少しハードルが高いという人にはこちらを。

生きる意味がわからなくなったとき、自分の価値が見出せないとき、人生の理不尽さに苦しくなったとき、そして平穏なときにも。

青山学院大学教授/学院宗教部長

伊藤 悟

教育人間科学部

大学では「キリスト教概論」「キリスト教学校論」「フレッシャーズセミナー」「グローバル課題とNGO」といった科目を担当。学生たちとおしゃべりをしたり食べ歩いたりするのが好き。2002年より青山学院大学宗教主任。現在、大学聖歌隊チャプレン、体育会ボクシング部部長、応援団顧問、その他いくつかの学生グループを主宰し、学生と一緒に国内外ボランティアにも出掛ける。2011-17年大学宗教部長、2017-18年米国デューク大学客員研究員。2021年度より青山学院宗教部長。日本キリスト教団牧師。日本キリスト教教育学会理事、日本基督教学会理事。

著訳書に『神の揺さぶり』、『地の塩、世の光』(共著)、『モラル教育の再構築を目指して』(共著)、『キリスト教学校の教職員をこころざす人たちへ』(共著)、ハワーワス、ウィリモン『旅する神の民』(共訳)、ウェブミッシェル『キリスト的ジェスチャー』ほか。