わたしのとっておき
『モモ』
ミヒャエル・エンデ
作品概要、あらすじ
ミヒャエル・エンデ /作、大島 かおり/訳『モモ』(岩波書店 刊)
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15歳の時に熱中しました。当時バスケットボール部の活動中心の生活でしたが、映画「ネバーエンディング・ストーリー」を見て以来、早起きしてエンデの本を手あたり次第読みました。スピード感ある非現実を読み進めると自分の中でまとまり切れない考えが徐々に形を成す感覚に襲われます。その中でも『モモ』は素晴らしい。大学生になり、教育実習に臨む前に読み返し、あの時と異なる感じ方が自分の中に育っていると気づいた1冊でもあります。
若い世代で未来を考え始めた方たち、日々に疲れてきた方たち。
現実も大切に思いたいのに、もやもやしたなかで次の一歩をどちらに踏み出したらよいかわからない時。
青山学院大学教授
長谷川 美貴
大学理工学部
青山学院大学理工学部から大学院理工学研究科化学専攻に進学し博士後期課程修了。星敏彦名誉教授、小野勲名誉教授に師事、光と分子が関わる化学を修学。助手、専任講師、准教授そして教授として母校に就き現在に至る。専門は、発光性レアアース分子の開発とその原理解明、ウイーン工科大学、ストラスブール大学、分子科学研究所および東京大学先端科学技術研究センター等の招聘・客員教授等を併任。IUPAC日本代表委員、日本学術会議連携委員、JSTアドバイザー等として学術界の裏方もこなす。専門書の他『めくってたのしむ原子と分子ずかん』(化学同人)、『元素図鑑』(誠文堂新光社)等、広い世代に向けた科学啓発本も手掛ける。
2011年希土類学会奨励賞(足立賞)、2023年希土類学会賞(塩川賞)受賞。