わたしのとっておき

平家物語を読まずに死ぬのはおしい 『平家物語』

作品概要、あらすじ

梶原 正昭 、山下 宏明 /校注『平家物語』(岩波書店 刊)

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15歳の時に『平家物語』を授業で読みました。教科書用に一部抜粋されたものでしたが、「七五調って長文で読んでいくと、こんなに気持ちイイんだ」と実感した初体験でした。この気持ちよさがきっかけになり、全文を読みました。
『平家物語』は建て増し住宅みたいに作られていったので正確な成立年は不詳ですが、青学が創立した150年前の、そのまた5倍の昔くらいから、日本人の基本エンタメになっていたと思われます。
つまり万人向き! 現代語訳など読むのはもったいない。せっかくのあのリズムが消える。
青学在学中の皆さんなら原文でOKのはず。私のような古典0点のアホ生徒でも、原文のリズムに酔いしれて全巻突破できたのですから。
ぜひ平家美文をエンタメしてください。

青山学院高等部&大学在学生

「あーあ,何かおもしろいもんない?」と思った時、ひとりでいる時間をエンジョイしたい時

小説家。心境小説。非大衆的な作風。

姫野カオルコ(嘉兵衛)

青山学院大学文学部卒

姫野嘉兵衛の別表記もあり。
1958年滋賀県生れ。小説家。
2014年『昭和の犬』で直木賞、19年『彼女は頭が悪いから』で柴田錬三郎賞を受賞。
著書は他に『受難』『ツ、イ、ラ、ク』『終業式』『リアル・シンデレラ』など多数。
独異の文体で万人には好かれない作風。