わたしのとっておき
『150年前の科学誌『NATURE』には何が書かれていたのか』
瀧澤 美奈子
作品概要、あらすじ
瀧澤美奈子 著『150年前の科学誌『NATURE』には何が書かれていたのか』(ベレ出版)
ノーベル賞クラスの論文が多数掲載されてきたイギリスの科学誌『ネイチャー』が、2019年に創刊150周年を迎えます。パラダイムシフトといえるような論文が載ることもあれば、偽造や捏造を含むような論文が掲載され物議を醸すこともありました。1869年、天文学者ノーマン・ロッキャーはどのような志をもってこの雑誌を起ち上げたのでしょうか。19世紀後半とはどのような時代で、人々は何を考え、どのように科学と向き合っていたのでしょうか。その頃の日本はどのような国だったのでしょうか。創刊当時の記事を読むことで、時代の空気を感じ、現在から未来につながるヒントが見えてくるかもしれません。(ベレ出版webサイトより)
150
150年という時間は、宇宙史や生物史で考えると、ほんの一瞬にすぎません。しかし、150年続くものを作るのは実に大きなことです。権威ある雑誌ネイチャーも150年以上続きました。ネイチャーには確たる理念がありました。上記の本では当時の科学界の様子や女性の置かれていた立場なども書かれています。いまのアカデミズムは、150年後の人たちにとってどのように映るでしょうか。
150年前の科学や当時の女性の立場について知りたい人、学問の歩みを知りたい人
150年という月日に想いをはせるとき。150年は、一人の人間の寿命をこえています。そのため、さまざまな人が協力し、また次の人が想いを受け継いでいかなければ150年以上続くことはできません。ネイチャーの創刊当時のことを知ることで、150年続くこと自体に敬意を感じることができるでしょう。
青山学院大学准教授
河島 茂生
総合文化政策学部
専門分野はメディア研究・情報倫理。東京大学大学院学際情報学府博士後期課程修了。博士(学際情報学)。2016年度青山学院女子短期大学に着任。 現在、青山学院大学総合文化政策学部准教授、青山学院大学革新技術と社会共創研究所所長。
主な著書として、『生成AI社会』(ウェッジ、2024)、『AI × クリエイティビティ』改訂版(共著、京都芸術大学 東北芸術工科大学 出版局 藝術学舎、2023)、『未来技術の倫理』(勁草書房、2020)、『AI時代の「自律性」』(編著、勁草書房、2019)など。