わたしのとっておき
『博士の愛した数式』
小川 洋子
作品概要、あらすじ
小川洋子 著『博士の愛した数式』(新潮文庫刊)
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交通事故で記憶が80分しか持続しなくなってしまった元数学者「博士(寺尾聰)」とそれを支える「家政婦(深津絵里)」その子ども「ルート(齊藤隆成)」による心温まるエピソードに感動しました。話の中では完全数、友愛数など数学の奥深さや有名な「オイラー公式」の話も紹介されます。私がこの作品に出会ったのは中学生のときでしたが、初めてオイラー公式(ネイピア数eをiπ乗すると「-1」になること)を知り、数学という学問に強く興味を持ちました。ぜひ手に取ってみてください!
何かに躓いて、自分探しをしてみたい、そこのあなたへ。おすすめします!
何か愛情あふれる物語に癒されたいとき。自分の人生に迷ってしまったとき。
数学や算数が好きでも嫌いでも、その奥深さと素敵なエピソードから、登場人物たちの
暖かい絆や優しさ、時に切なく、胸が熱くなるような感覚を自分自身にも感じることが
できるはずです!
青山学院高等部教諭
須田 泰大
青山学院初等部、中等部、高等部を経て、青山学院大学社会情報学部卒業。横浜市立戸塚高等学校、横浜市立みなと総合高等学校、慶應義塾普通部数学科教諭を経て、2023年度より青山学院高等部情報科教諭として数学と情報の授業を担当。
2018年度より、数研出版㈱の教科書著作・編集委員として、教科書執筆にも携わる。