わたしのとっておき
『絵本 夢の江戸歌舞伎』
服部 幸雄/文 一ノ関 圭/絵
作品概要、あらすじ
服部 幸雄/文 一ノ関 圭/絵『絵本 夢の江戸歌舞伎』(岩波書店刊)
江戸時代、歌舞伎は人々の夢の世界でした。観客は、芸と技術にかける役者や裏方と一体になって舞台を盛り上げ、どよめく祭りのよろこびをともにしたのです。華やかで細密な絵で、中村座の興行のすべてを再現しました。江戸の人たちにまじって、ゆったりと歌舞伎全盛の舞台をご体験下さい。巻末に、解説と絵注を付けました。(岩波書店webサイトより)
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歌舞伎研究の泰斗服部幸雄氏と漫画家の一ノ関圭氏が八年をかけて作り上げた唯一無二の贅沢な「絵本」です。扉を開けば、びっしりと描き込まれた江戸の芝居小屋の世界が広がります。江戸歌舞伎の舞台の仕掛けや宙乗りの様子。楽屋の喧騒。歌舞伎を楽しむ観客たち一人一人の生き生きした表情。巻末には服部氏による詳細な注も付き、知識も深まります。服部氏の研究は、私が歌舞伎研究を志した0地点です。
大人から子どもまで、すべての世代の方
歌舞伎について知りたい時/江戸時代について知りたい時/ひたすら楽しみたい時/夢の世界で遊びたい時/デジタルの世界に疲れた時/江戸っ子になりたい時
青山学院大学教授
佐藤 かつら
文学部
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。鶴見大学文学部専任講師、同大学准教授を経て2012年に青山学院大学文学部に着任。専門は日本芸能史、特に近世近代移行期の歌舞伎。著書に『歌舞伎の幕末・明治―小芝居の時代』(ぺりかん社、2010年)、共著に『円朝全集』第一・十・十二巻(岩波書店、2012年・2014年・2015年)等。論文に「女役者と近代―その出発点」(『アジア遊学』232号、2019年3月)ほか。