わたしのとっておき
『病院で死ぬということ』
山崎 章郎
作品概要、あらすじ
山崎 章郎著『病院で死ぬということ』(文藝春秋)
人間らしい、おだやかな時間と環境の中で、生き、そして最期を迎えるために——人間の魂に聴診器をあてた若き医師の厳粛な記録。これがホスピスを考える問題提起となった。(柳田邦男)(文藝春秋BOOKS webサイトより)
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本書はホスピス医・山崎章郎氏のベストセラーです。その中に「15分間」という章があります。末期がん患者の、別の病院に入院してしまった夫に会いたいという希望をくみ取って山崎氏は外出許可を決断し、「15分間」の短い、しかし掛け替えのない2人の時間が実現します。この決断がなぜできたか。この章とそれ以前の長いプロセスの中で、日々の決断と、良くも悪くもその結果に誠実に向きあってきた経験の積み重ねが後押ししてくれたのです。
人生の選択において、一歩を踏み出す勇気がほしい学生へ。
・「何かおかしい」、「このままでいいのかな」と疑問がわいてきたとき。
・ 今のままでいることの「言い訳」は沢山できるけど、「納得」はできないとき。
・ しかし「決断」しきれず立ち止まっているとき。
青山学院大学教授
河見 誠
コミュニティ人間科学部
1994年に青山学院女子短期大学家政学科に赴任。2020年から2022年閉学まで、女子短期大学学長(第9代)を務める。法哲学、生命倫理を専門とし、「いのち」を支える法と社会の在り方を探究。主著として、『いのちの法と倫理』(法律文化社)『現代社会と法原理-共生社会の自由、生命、福祉、平等、平和を求めて-』(成文堂)『自然法論の必要性と可能性』(成文堂)がある。